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怒りの感情と脳波の関係

今回紹介するのは、怒りの感情と脳波に関する脳科学ニュースです。
配信元はこちら
http://www.asahi.com/science/update/0324/TKY201203240005.html

以下引用

23日付米科学誌プロスワンに発表された論文によると、 男女48人の大学生に飲酒年齢引き下げなど社会的な問題に関する意見を書いてもらい、 半数には「大学生が書いた文章とは思えない」などと意見を侮辱するコメント付きの評価書を返し、 残りには「こんなコメントをしてすみません」という謝罪文も付けて返し、脳波の差などを調べた。

怒りが高まると、心拍数が増加し、汗が出ることなどが知られている。謝罪を受けなかったグループでは、 心拍数や手のひらの汗が増加。脳波の検査では、攻撃性が高まっていることを示す左右の脳の活動の差が見られた。 心理テストでも攻撃性と不快感の両方が高まっていた。

一方、謝罪を受けたグループでは左右の脳の活動に差がなく、汗は増加したが、心拍数の変化もなし。 心理テストでは、攻撃性は変わらなかったが、不快感は高まっていた。

心理物理的な実験ですね。「謝罪を受けて攻撃性が和らぐ」という結果だけ見れば、一般の方の中には当然と感じる人がいるかもしれませんが、 この研究の凄いところは、脳波などの生理的な指標でそれを明らかにしたということです。

人間関係に関する研究をしている人にとっても重要な研究結果なのではないでしょうか。 個人的にかなり面白いと思えるニュースでした。


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