神経伝達や記憶など、脳に関するモデルの研究は盛んに行われています。 実験で得られたデータを論理的に説明するのに、研究者は日々、モデルを考え検証をしています。 もちろん脳波にもモデルが存在します。 下記で紹介する誘発モデルと位相リセット(位相同期)モデルの2つが、 有力なモデルとして議論されています。
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脳波のモデルとして、つい最近まで有力だったのが誘発モデルです。 脳波は自発脳波と誘発脳波があり、それぞれは独立に生じるというモデルです。 常に生じている自発脳波(背景脳波)とは別に、刺激に伴って誘発脳波が生じるとされます。 長期政権を築いてきたモデルですが、最近では位相リセットモデルを支持する声があがってきており、 若干の陰りが見えてきました。
位相リセットモデルは、脳波は基本的に自発脳波のみであり、 刺激を受けると自発脳波の位相がリセットされる(=波形が歪む)というモデルです。 加算平均したときに見られる波形は、同じ位相の波形となるので、ピークが現れるのです。 位相リセットモデルは、今後、さらに有力な論文が出てきそうなモデルです。
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