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両眼視野闘争

両眼視野闘争という脳の現象を聞いたことがあるでしょうか? これは非常に面白く不思議な人間の脳の機能です。


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両眼視野闘争とは、左右の眼に異なるものを見せると、 どちらか片方の眼が見ているものだけが意識に上り、 もう片方の眼が見ているものは意識に上らないこと、さらに、 その左右がランダムな時間間隔で変化する現象を言います。 あたかも左眼と右眼が闘争を起こしているかのように捉えられるので、 両眼視野闘争という名前がつけられました。 そんなこと本当に起こるの?と思う方は、実際に試してみるとよいでしょう。

両眼視野闘争    両眼視野闘争

左の画像を左眼で、右眼の画像を右眼で見てください。画像と眼の対応は逆でもかまいません。 寄り目や離し目が苦手な方は、真ん中の赤い四角が重なるようにするとよいでしょう。 するとどうでしょう? 斜めの線の向きがランダムな時間間隔で変化していませんか? もし、そうであれば、それが両眼視野闘争です。あなたは確実に両方の画像を見ているにも関わらず、 片方の画像しか意識に上ってこないのです。しかもその左右がランダムな時間間隔で入れ替わるんです。不思議ではないですか? もちろん、両方の斜め線が見えていることもあります。それは左右の眼が闘争中だということです。 両眼視野闘争の原因はいまだに解明されていません。

脳科学者や心理学者の中には、 “左右が入れ替わるタイミング”に強い興味を抱いている人も少なくありません。 二つの画像の視覚情報は絶えず脳に送られているはずなのに、 少なくとも意識に上る段階ではどちらかが遮断されているのです。 その左右が入れ替わるタイミングには何かの意味があると思います。 ただの気まぐれとはとても思えません。


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