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記憶と連想記憶モデル

みなさんにはこんな経験がありませんか?

ケース1

テレビやラジオなどから昔の曲が聞こえてくると、その瞬間に、その当時の自分の状況が思い浮かんできた。 そのときに付き合っていた異性や、仲の良かった友人、生活の情景などが思い浮かんだ。

ケース2

歴史の試験の最中に、どうしても答えを思い出せずにいたのに、それに関連する言葉を先に思い出すと、それにつられるようにして 答えも思い出せた。


ある記憶を思い出すと、それに関連した記憶も同時に思い浮かぶのです。

つまり、人間の記憶というのは、ある記憶に関連したものを同時に想起させる機能を持っているのです。 この記憶モデルは、連想記憶モデルと呼ばれています。 脳内に記憶パターンが存在している場合、その記憶パターンの一部の情報を与えることによって(教えてあげる、または自分で思い出す)、 その記憶パターンの全てを想起することができるのです。


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脳科学的にみて効率的な記憶法

何かを暗記するときなどは、それを単一の情報として覚えようとしてはいけません。 大学受験生に人気の英単語教材にDUOというものがあります。これは、英単語を一つ一つ覚えさせるのではなく、 覚えるべき英単語を組み合わせて作られた文として記憶させるのです。つまり、その文の中の一つの単語を思い出すと、 芋づる式に他の単語も思い出せるというわけです。

歴史の暗記を行うときも同様に、連続する事件などを関連付けて覚えるようにするべきです。 とにかく、覚えたい情報同士を結びつけて覚えるのです。 自分で作詞作曲をして、歌として覚えるという方法もとても効率的です。メロディに乗せることで強固な記憶を作れます。


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