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プライミング効果

プライミング効果とは、先行する刺激が、後続する刺激に対する被験者の反応に対して影響を与えることをいいます。 言い換えると、人間の脳は与えられた情報の連続性を重要視しているのです。 脳科学者や心理学者が、このプライミング効果の研究を行っています。 心理学のレベルでプライミング効果が表れるのは明らかですが、 最近では、脳波や脳血流などにもプライミング効果の影響が表れるという研究もおこなわれています。


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プライミング効果の例

例1

「ピザ」を10回言ってもらった後に、ひじを指して「ここは?」と言うと、 「ひざ」と答えてしまう現象はプライミング効果のわかりやすい例です。

例2

あらかじめ「ライオン、ゾウ、キリン」という単語を被験者に見せておきます。 そして、被験者に「スピードの速いものをなんでも良いので答えてください」と質問すると、 被験者の中に「チーター」と答える人が多いのです。 答えには「光、ジェット機、新幹線、F1・・・」などたくさんあるはずです。

例3

「連続して提示される刺激の2つ目が奇数だったらボタンを押してください」という課題を被験者に課します。 この実験では、刺激が、偶数→奇数と提示された場合よりも、奇数→奇数と提示された場合の方がボタンを押す時間が短くなります。

例4

TBSのニュース番組で、当時の官房長官である安倍晋三氏と旧日本軍731部隊が無意味に連続して映し出されるという事件がありました。 これは番組側が視聴者に対して、両者を関連付けさせるという思惑があったのではないかと言われています。


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