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両眼立体視

左の図は左眼のみで、右の図は右眼のみで見てみましょう。 するとどうでしょう、立体感が生じていませんか? 色によって、奥に見えたり、手前に見えたりしていると思います。 (余談ですが、このような3D画像は1990年代に流行りました。)

両眼立体視画像

では、なぜ立体感が生じたのかを解説しましょう。 そもそも人間の脳はなぜ立体感を得られるのかをご存知でしょうか? それは、下図に示すように、物体の位置によって、 その像が結ばれるための視野角が異なるからです。 これは、人間が2つの目を使って物体を見ているから生じることです。 上の二つの画像は、一見、同じようですが、カラフルな○がそれぞれ左右のいずれかにずれています。 例えば赤色の○は右の画像が左にずれています。 すると、赤色の○に対する視野角は増大するため、あたかも手前に存在するかのように見えるのです。 すなわち、ほぼ同じ画像ではあるが、 部分的の左右にずれが生じている画像を見ると、 人間の脳は立体感を得るのです。

両眼立体視における視野角


ランダムドットステレオグラムという3D画像もこの原理で作成されています。 浮き上がらせたい部分だけに左右のずれを生じさせるのです。 原理的には非常にシンプルで簡単なんです。


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3Dテレビ・映像の原理

3Dテレビや3D映像の原理も同様です。 部分的に左右にずれの生じた画像を左眼と右眼にそれぞれ見せているのです。 しかし、3D映像の場合、どのようにして左右の眼にずれの生じた画像を別々に見せるのかがポイントとなります。 ここで登場するのが、特殊なメガネです。 3D映像の映画を見るときってメガネをかけますよね?あれです。 あのメガネは左右のレンズに色フィルターや偏光などの仕掛けがしてあります。 そして、投影する映像は、同様の仕掛けをした左眼用の画像と右眼用の画像を、高速で順番に表示しているのです。 すると人間の眼には同時に表示されたように感じれらます。 こうすることで、(ほぼ)同時に、左右の眼にずれの生じた画像を見せることが可能になるのです。


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