うつ病は一般によく知られている最もメジャーな脳の病気です。 うつ病は意欲や自尊心の低下、気分の激しい落ち込みや不安などの精神症状と、 頭痛や眠れない、体がだるいといった身体症状を有します。
発症原因には2つの種類があります。 ひとつめの原因は精神的ストレスです。 人間は大きなストレスにさらされ続けると、しだいにそれに打ち勝つことができなくなり脳内の神経物質が正常に分泌されなくなりうつ病を発症します。 もうひとつの原因は脳の器質的な異常です。 特に目立った理由もないのにうつ病のような症状が表れた場合はこれが原因であることが多いです。
うつ病はいずれの発症原因の場合でも休養と投薬により改善されることが多い病気ですので、 とにかく無理をせずに医師の治療方針に従ってください。 しかし、一般的に知られているうつ病ですが、詳しいことまでしっている人は多くはありません。
怠け病というレッテルをはられることもありますが、それは間違った認識ですので気にしないことが大切です。 周りから何を言われようとも気にせずに、ゆっくりうつ病を治療してから、そのようなレッテルを張る人たちを見返してやればいいのです。
スポンサードリンク
パニック障害は簡単にいえば「死にそうに感じるが決して死なない病気」です。 パニック障害はある日突然やってきます。 突然、心拍数が上がり呼吸がしづらくなりこのまま死んでしまうのではないか?という症状が表れます。 これがパニック発作と呼ばれる典型的なパニック障害の症状です。
患者は本当につらい思いをするのですが、決して死にいたることはありません。 もっといえば、体のどこかに異常が残るようなこともありません。 すべては原因は脳内にあり、体に異常はないのです。 この症状はおおよそ数分程度で収まる場合が多いようです。 しかし、患者を苦しめるのはパニック発作だけではありません。 人前や閉鎖空間でパニック発作が起きたらどうしようという不安から電車に乗れなくなったり外出できなくなったりします。 これを予期不安といいます。 この予期不安のせいでしだいにうつ病を併発したり、ひきこもりになったりもします。
治療には投薬が用いられます。 レキソタンやソラナックスといった抗不安薬をとることで不安感をとりのぞきます。 何よりも大切なことは、患者自身が「死にいたる病気ではない」ということを心から理解することでしょう。
統合失調症は以前は精神分裂病という病名でした。 統合失調症には陽性症状と陰性症状の2種類の症状が存在します。 陽性症状には、他人に自分の思考を読み取られていると感じる症状や被害妄想などが挙げられます。 これは非常にやっかいな症状です。
いささか患者の周囲の人間を悪者扱いすることがあります。 患者は「あいつは俺のことをストーカーしている」「出かける先々で様々なやつが俺を見張っている」 と主張します。 インターネット上では統合失調症の患者が「集団ストーカー」という言葉を作り出しました。 宗教団体や警察などの組織に自分はストーカーされていると思い込んでしまうのです。 実際にそのようなことがあるはずはなく、すべては統合失調症の陽性症状です。 もうひとつの陰性症状には、感情が鈍化したり意欲が低下するなどといったうつ病のような症状が表れます。
この病気は患者自身が統合失調症であることを理解できないため(病識がない)、 未治療のまま生活をしている人が多いのが現状です。 新聞やニュース等では語られませんが、おかしな発言をしている何らかの事件の犯人の中には統合失調症の患者が少なくありません。 妄想などの症状が悪化したために事件を起こしてしまうことがあるのです。 「神様に命令された」と本気で訴える人はまさに統合失調症でしょう。 このような場合、裁判では無罪になることが多いです。
スポンサードリンク