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脳科学の研究者になる

脳科学の研究者

脳科学者の研究者としての就職先は、修士号取得者の場合は、基本的には民間の研究所です。 一方、博士号取得者の場合、 大学の助教や研究員、国立研究所の研究員、民間企業の研究員となります。 ここで、民間企業に就職した場合には特別に任期をつけられることはあまりありませんが、 大学や国立研究所に勤務する場合は大抵は1〜4年程度の任期付きとなります。

研究者の席は少ないため、就職には実力とコネとタイミングの3要素が重要となります。 実力は、学生時代に投稿した論文や学会での受賞などで判断されます。 この実力については言うまでもありませんが、コネとタイミングもかなり重要です。 大学院での指導教員が多くの研究施設に顔が利く場合、紹介をしてもられることがあります。 タイミングに関してはどうすることもできませんが、こまめに大学や各研究所の募集をチェックするようにします。

任期付きの研究員の間は待遇はあまり良くはなく、将来の不安に苛まれることも多々あります。 しかし、多くの大学教授もこの時代を経験しているのです。

実力のある研究者は引っ張りだこですが、実力のない研究者の将来は明るくありません。 したがって、自分に研究者として食べていく実力があるかどうかを学生時代に見極めて、ダメそうなら研究者としてではなく、一般就職の道を選ぶと良いでしょう。 修士ならば就職口は大変広く、あらゆる業界に入ることができます。 博士だと就職先はかなり限られてきますが、研究職以外でも募集をしているところはあります。

しかし、学生時代に自分の実力を見極めるというのは大変難しいことです。 そこは、経験豊富な指導教員に相談してみるのがよいでしょう。


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研究者の生活

研究職は一般職とは異なり、勤務時間が定められていない裁量労働制であることが多いです。 つまり、研究成果さえだせれば、いつ来ていつ帰っても良いのです。 朝は遅くに出勤して、夜は遅くまで働いている人が多い印象を受けます。

研究者としての仕事は、大学院の延長のようにも感じられるのですが、異なる点はあります。 私は大学院生の時は、多くの人がそうであるように、指導教員と相談して考えた研究テーマを一人で進めていくという研究スタイルでした。 しかし、研究者として就職してからは、チームとしてひとつの研究をしています。 そこでは必ずしもピンポイントに自分がやりたい研究が出来るというわけではありません。

お金をもらっている以上、自分のやりたい研究ではなく、求められている研究をする必要があります。 就職先によっては、自由に好きなことをやっていいところもありますが、それは少ないでしょう。 定期的にチームで打ち合わせがあり、遠方の実験施設や協力機関への出張もあります。 学会への出席や論文投稿に関しては、大学院時代とあまり変わりはありません。 休日も基本的にはカレンダー通りに取得できているので休みは多いほうでしょう。

民間企業へ一般職として就職した友人たちの話を聞く限り、研究職はマッタリしていることが多いかと思います。 しかし、それも就職先によります。それも実力とコネとタイミング次第です。


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