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PET(ポジトロン断層法)とSPECT(単一光子放射断層撮影)

PETとSPECTは、体内に注入した薬剤から発せられるγ線を検出することで人体の機能を明らかにする検査方法のことです。


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PETとSPECTの原理

まず、PETの原理を説明します。 生体内部に陽電子を放出する放射性同位体を注入すると、 その陽電子は体内の陰電子と対消滅をおこします。 このときに生じるγ線を体外に設置したセンサーで検出します。 センサーは人体を取り囲むように設置してあるので、 γ線が検出された場所から、γ線の発生源を特定することができるのです。 一方、SPECTは体内に注入する薬剤がγ線を放出する放射性同位元素がであり、この点がPET と異なります。 また、PETとSEPECTの違いは、前者は装置が大掛かりであるが感度が高いのに対し、 SPECTは装置は簡易であるが感度が低いという点もあげられます。

PETとSPECTの長所

通常のCTは単に人体の構造を明らかにするのに対し、PETとSPECTは 人体(脳)の機能を明らかにすることができます。 また、PETに関しては空間分解能に優れていることも長所としてあげられます。

PETとSPECTの短所

PETとSPECTは時間分解能が非常に低いという短所があります。 これは、人体を取り囲む360度すべての角度で検出を行うために、時間がかかるからです。 また、微量ではあるものの被験者が被曝してしまうという点も短所として挙げられます。


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