自発脳波型BCIは、振幅が大きい自発脳波を扱うため意思を正確に読み取りやすいことと、視覚刺激などが必要ないことがメリットとして挙げられます。 しかし、自発脳波をコントロールするためのトレーニングを数カ月程度行う必要があるというデメリットもあります。
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最も有名な自発脳波型BCIに、運動想起を用いたものがあります。 被験者は右腕を動かすことを頭の中でイメージします。 このときに生じる特徴的な自発脳波を測定することで二択の判断を行えるようになります。 例えば、質問に対してYESの場合は運動想起をして、NOの場合には運動想起をしないということをあらかじめ決めておきます。 数か月程度のトレーニングを行うことによって、かなりの確率でこの二択の判断ができるようになるという研究結果が報告されています。
自発脳波型BCIはすでに実用化されており、体の不自由な人が車いすの操作などを行っています。 しかし、このBCIでは二択の判断は高い精度で実現できているものの、複数の選択肢の中からの判断には適していません。 したがって、自発脳波型BCIの今後の課題の一つは、複数の選択肢がある場合の判断制度を向上させることでしょう。
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